【海外】マラウイってどんな国?海外協力隊に行く前に予習してく!!

こんにちは。海外協力隊2023年度3次隊マラウイ派遣予定のROM(@ROM00curiosity)です。

着々と派遣前訓練の日付が近づいているのになかなか準備が進まなくて、徐々に焦ってきました。

今回は派遣予定のマラウイについて調べてまとめたいと思います。

旅の格言に「郷に入っては郷に従え」というものがありまして、その為にはまずその郷のことを知らねばということで、マラウイについて色々と予習&カンニングペーパー用としてまとめたいと思います。

基本情報

  • 国名:マラウイ共和国(Republic of Malawi )
  • 言語:チェワ語、英語
  • 首都:リロングウェ(Lilongwe)
  • 貨幣:マラウイ・クワチャ(MK)
  • 人口:1989万 (2021年)
  • 宗教:キリスト教(80%)、イスラム教

マラウイってどこにあるの?

初めてこの国名を聞いた時、「どこ?」ってなりました。他の人にどこに行くか尋ねられて伝えても同じ反応になります。

そのくらいマラウイって日本ではあまり知名度がない国なんですね。

ただ、最近(2023年9月現在)は、YouTuberのひろゆきさんが「世界の果てにひろゆき置いてきた」というAmebaの企画で訪れた国なので少しは知名度が上がったと思います。

話は戻ってマラウイの地理ですね。

マラウイはアフリカ大陸の南東部にある内陸国で、日本からはおよそ12,107 km離れており、飛行機で成田空港から首都のリロングウェまで片道の平均飛行時間は22時間37分ほどかかるとのこと。

うん、遠い!!

隣国には、北〜北西はタンザニア、東〜南〜南西はモザンピーク、西はザンビアと国境を接しています。

内陸国なので海はありませんが、マラウイ湖というアフリカで2番目の大きさを誇る湖があり、国土の5分の1を占めているそうです。

国土の大きさ(面積)は約11.8万K㎡あり大体北海道と九州を合わせたぐらいの大きさらしいです。日本よりは小さいんですね〜。

マラウイの主要都市はどこ?

まず、マラウイは北部州、中部州、南部州の3つの州(region)に分かれていて、そこからさらに28県(district)に分けられています。

リロングウェ

リロングウェはマラウイの首都になります。リロングウェはマラウイの政治の中心地であり官公庁や閑静なオフィス街がある。また、人口もマラウイで一番多いです。

マラウイの教育の中心地でもあり、マラウイ大学あります。

交通面としてマラウイの主要都市の一つであるブランタイヤや東のサリマ方面へ、西のムチンジ方面へ、北のドーワ、ンチシ方面への国道が通っており、マラウイの交通の中心にもなっているようです。また、町から28km離たところにカムズ国際空港(リロングウェ国際空港)がありナイロビ、ヨハネスブルグ、アディスアベバへの直行便があり、国外へ移動拠点もなっているようです。

ブランタイヤ

マラウイの南側にあるマラウイの商業の中心地であり経済の中心となっている。人口もマラウイの中では2番目に多くその人口増加率もかなり高いとか。政府機関や専門学校等もある。

ムズズ

ムズズはマラウイの中では3番目に大きくマラウイの北部の中心的な都市だが、リロングウェやブランタイヤと比べて人口自体はそんなに大きくない。

ゾンバ

ゾンバはマラウイがイギリス領植民地だった頃の首都であり、独立後も1975年まで首都が置かれていた。マラウイ大学の本部がありマラウイの文教都市になっている。

マラウイの気候はどんな感じ?やっぱり暑いの?

マラウイは高原となっている北部・中部と低地である南部で気候が違うみたいです。

高原であるマラウイ北部と中部は温帯夏雨気候であり、夏は降水量が多く高温湿潤で冬は乾燥した気候になるのが特徴らしいです。

低地である南部は熱帯モンスーン気候と呼ばれ、北部・中部よりも雨量は少ないみたいです。

マラウイは南半球に位置するため、基本的には北半球にある日本と季節が逆になりますが、基本的な季節としては乾季と雨季の二つの季節であり5〜10月が乾季11〜4月が雨季らしいです。

アフリカにしては珍しく雨の多い国であり、全体的な気温も穏やかなようです

首都のリロングウェでは、夏は17度~29度冬は7度~23度くらいらしいです。意外と日本の夏よりは暑くないですね。そして、冬は案外寒いと。

マラウイの言語って何?英語?フランス語?

マラウイの国語はチェワ語というマラウイ最大民族の言語だが、英語も公用語になっている。

また、その他にも中南部で広く使われるニャンジャ語や北部ではトゥブカ語、トンガ語、ヤオ語、マラウイ・ロムウェ語など色んな部族の言語が混在している。

また、少数だが、フランス語やスワヒリ語を話す人々もいるらしいです。

ちなみにチェワ語はこんな感じの言語です↓

マラウイの人々はどんな人たち?

マラウイには様々な民族がおり、およそ40の民族があると言われています。その中でもっとも最大の民族がチェワ族で総人口の3割を占めているそうです。
その他40以上の民族がいるそうです。

マラウイの人々は比較的優しい方達が多いらしく、マラウイ自体が「アフリカの暖かい心」と言われているそうです。というのも、マラウイは1964年に独立してから一度も内戦や紛争が起きてないそうです。これは内戦や紛争が多いアフリカでは珍しく、内戦や紛争が起きてない国はアフリカの中でマラウイを含めて2カ国しかないそうです。おそらくマラウイの人々はあまり争いごとを好まない性格の方が多いのではないでしょうか?

マラウイの治安はどうなの?

マラウイの方々は優しく他のアフリカ諸国と比べると治安もそれほど悪くないと言われていますが、日本ほど治安がいいわけではないようです。

マラウイは世界銀行の統計によると世界最貧国の一つとして数えられています。(2014年は最下位で、2022年では下から9番目である)

そのため、マラウイの人々からした日本人はかなり裕福な人種と言えるので、犯罪に巻き込まれる可能性は高いと言えます。

マラウイの通貨は?

マラウイは通貨はマラウイ・クワチャ(MK)。現在(2023年9月)は1MK≒0.136円または1円≒7.3MKになります。

また、補助通貨としてタンバラがあり、100タンバラ=1KMになります。

マラウイの人たちは何を食べているの?マラウイの食文化は?

マラウイでよく食べられる主食は、ンシマまたシマという料理が主食なようです。
主な原料はメイズと呼ばれるとうもろこし粉で、これに水を加え煮てのり状するとシマになるそうです。

その他には、お米やフライドポテトも主食として食べられるそうです。

そしておかず(メイン)として、魚やチキン、牛などのお肉と野菜などが食されるそうです。

『世界の果てにひろゆき置いてきた』によると基本味付けは塩味らしいです。

主食にお米があるのは日本人としては嬉しいですね。

マラウイの宗教は?

マラウイでの主な宗教はキリスト教(79.9%)で主にプロテスタント派が多いようです。
一応、イギリス連邦加盟国ということもありキリスト教が多いのですかね?

調べる前はてっきり、各民族の民族宗教とかがあるのかと思いましたが、そうではないんですね。

マラウイの保健衛生状況ってどうなの?

ここは、理学療法士として派遣される身としては重要ポイントですね。

マラウイ国民全体の健康状態は良いとは言えず、平均寿命は52.9歳で日本と比べると圧倒的に短いです。

その原因の一つがHIV/AIDSであり、人口の約12%が感染しているとのことです。

また、マラリアの患者も多く人口の1/3が毎年感染しているとのことです。

他には、栄養失調もマラウイでは大きな問題となっており、子供の健康状態に大きな影響を与えているとのことです。

マラウイの人はどうやって生計を立てている?

マラウイの主な産業は、農業で人口の8割以上が一次産業に従事しているとのこと。

しかし、その最も多い農業も基本的には天候任せの天水農業であり、農業の生産性自体は低らしいです。

主な生産物はトウモロコシ、サツマイモ、葉タバコ、砂糖、紅茶、ピーナッツなど。

マラウイのインフラ状況はどうなの?

上下水道

リロングウェなどの都市部では水道は管理されているそうですが、そのうち約40%が無収水とよばれる漏水や盗水などにより料金徴収ができない水道水になっており、この無収水の率が引くほどその地域の水道事業が良いとされているそうです。そのため、マラウイの水道状況はまだまだいいとは言えないと思います。また、都市部から離れた田舎では上下水道の設備があるかも怪しそうです。

ちなみにリロングウェの水道普及率は70%とのことです。

ちなみに下水道については詳しくはわかりませんでしたが、一応下水処理場はいくつかあるようなので都市部では下水管理はされている思います。

正直、この辺りは実際に現地に行ってみないとわからないですね。

電気・ネット環境

wikiによるとマラウイの90%の地域で電気は通っておらず、都市部以外の電気のインフラはかなり厳しそうです。

特にマラウイの電気は水力発電が主な手段となっており、乾季には電力不足が深刻な問題となっているようです。

となると、やはり田舎のほうのネット環境もあまり期待は持てそうにありませんね。スマホの回線でどのくらいできるか鍵になりそうです。

参考として、マラウイを舞台にした実話である『風をつかまえた少年』という映画・書籍がマラウイの電気、食料問題を取り上げていますので、マラウイに興味がある方は一度は見ておくべきだと思います。

特に映画は作りも凝っており普通に映画としてもかなり面白いです。

映画の方は現在(2013年9月)だとU-NEXT、またはAmazon prime videoでレンタルが可能です

交通

基本的に交通整備の状態は不十分な状態であり、幹線道路においても舗装率は50%とのこと。

主な交通手段はバスであり、首都と首都をつなぐ長距離バスや隣国への長距離バスがある。また、近距離においても乗合いのミニバスなどを利用しているとのこと。

『世界の果てにひろゆき置いてきた』では、日本でいう普通の乗用車をミニバスとしてみなしていましたね。

鉄道は中南部にあり、北部地域にはつながっていないそうです。

空港は、リロングウェにあるリロングウェ国際空港とブランタイヤにあるチレカ国際空港の二つの国際空港があり、その他国内線用の小規模な空港がいくつかあるそうです。

まとめ

海外協力隊の任地としてマラウイに派遣されるため、マラウイとはどんな国かを大雑把ですが調べてみました。

協力隊としては世界でもっとも日本人が派遣された国ですが、観光地として日本での認知度は低くあまりネット上にも詳しい情報はのっていませんでした。

現在は、たまたまYouTuberのひろゆき氏が2023年にマラウイに訪れていたり、映画の『風をつかまえた少年』が動画配信サービスで配信されていたため、マラウイという国の雰囲気を知ることはできましたが、まだまだ不安はたくさんあります。

今後も何か分かり次第更新し、今後マラウイにおとづれる人の役に立てる記事になればと思います。

参考文献

Wikipedia-マラウイ

JICAホームページ:各国の取り組み:マラウイ

JICAホームページ:トピックス:マラウイの水を守る:水源林から家庭まで、持続的に水を届ける仕組みを整備する