【JICA海外協力隊】知らないと大損!!協力隊になる前に知っておくべきお金のこと
こんにちは。マラウイ派遣予定、理学療法士のROM(@ROM00curiosity)です。
今年から新NISAが始まり、多くの方が投資をしているかと思います。
JICA海外協力隊や仕事で長期の海外赴任に行かれる方も、今までコツコツとNISAで投資してきた方も多いと思います。
私も今まで積立NISAしてました。そう、してました。
実はNISAって長期(1年以上)で海外で働く人にとってはすごくいじわるなんです。
NISAの対象:海外赴任者にとても不利
そもそもNISAの基本的な対象が
日本国内にお住まいのの18歳以上の方
金融庁HP
そう、海外に住んでいる人は基本できないのです。
なんでや!?ワイは日本人なのになんで日本の制度使えんのや!!そんな気持ちでいっぱいです。ほんとなんで…日本国内から人を出さないための戦略なんですかねぇ。
ちなみにこの対象は2024年から始まった新NISAも今のところ同様です。
NISA口座の資産どうなる?!
じゃあ、今まで頑張って資産形成してきたNISAの資産はどうなるの?ってことです。
以前はNISAの資産を全部他の課税口座に移すか売却してお金にするしかなかったのですが、一応救済措置として、19年度の税制改正で「最長5年の海外勤務等」であれば保有しているNISAの資産をそのまま継続して保有することができるようなりました。
ポイントは、資産の保有であって、購入・積立ができないことです。
購入・積立ができないのはできないのは痛いですが、それでも今までの努力である資産の保有ができるのはデカいです。
方法としてては、出国の前日までにNISA口座を作っている金融機関に「継続適用届出書」を提出し、帰国したときに「帰国届出書」を出せばOK
これで、今までの努力を水の泡にすることがなくなります。
ナイス!改善!よくやった!
と、思うでしょう?ただ、まだ落とし穴があるんですよね〜。
海外移住中でもNISA口座の資産を保有できる金融機関は?
実は、この2019年の改正。すべての金融機関が対応しているわけではない。というか
ほとんどの金融機関が対応していない!
- 楽天証券→国内株式、個人向け国債の保有ならOK。NISAは不可。一応、口座自体は継続できるらしいが、常任代理人が必要。
- SBI証券→国内株式、個人向け国債の保有ならOK。NISAは不可。
- マネックス証券→口座解約
おい!どうなってんだよ!?新手のイジメかよ!?いや確かにこの税制の改善自体は素晴らしいよ。でも、取り扱ってる金融機関が対応してなかったら意味ねーじゃん!!
ということで、楽天経済圏民である私は詰んだー!!って感じです。さらば俺の今までの努力…
でも、実はまだ希望の光があるんですねー。なんと、野村證券だけはNISA口座の資産を出国後も保有可能なんですねー!素晴らしいかな、野村證券!
手数料とか、手続きとか…
ただ、またここで立ちはだかる壁がございまして、他社から野村証券への移管の際に当然ですが、手数料等ものが発生します。また、これも当然ですが、移管できる商品は野村證券が扱っているものでないとできません。
ただ、野村證券側の手数料に関しては投資信託なら手数料は無料です。
※ただし、株式・投資信託移管手数料返金サービス実施中という注意書きがあったため、いずれ有料になる可能性はあります。
楽天証券、SBI証券、マネックス証券の投資信託の移管手数料は1銘柄あたり3,300円かかります。
投資信託なんてそんな何銘柄も買うものではないかと思いますが、この辺の手数料も考慮してやる必要があります。
またそもそも今現在、自分が持っている商品が野村證券で扱っていなかったら結局移管できないので、証券口座を開く前に取り扱っているの銘柄を確認しておくことも重要です。
そして、最後の難関?があります。それは、これらの手続きがとんでもなくめんどくさい!!&ややこしい!!&時間がかかる!!です。
とりあえず、やることとしてはざっくりこんな感じ
- NISA口座の金融機関の変更手続き
- 使わない証券口座の閉鎖手続き
- 野村證券での出国手続き
この3つがさらに細く色々とたくさんやることがあって頭がパーマになります。そして、ほとんどの手続きに書類があり郵送をしなければならないので、とんでもなく時間がかかります。マジで意味がわからなくなります。
とりあえず、早めにやれ!
こんな感じにすごくややこしくて、時間がかかるので早めに準備をしておくに越したことはありません。
訓練中はもちろん手続きは困難だし、訓練終了後も他の色々な手続きがあるので一気にこれらのことをするは難しいです。
だから、早めに手を打ちましょう!
感想的なまとめ
- 海外移住中はNISAの購入はできない。
- NISAの資産保有はほとんどの証券会社でできない。
- NISAの資産の保有ができるのは野村證券だけ。
- NISAの投資信託は他の証券会社に移管できる。
- 手続きがめんどくさい
- 手続きがややこしい
- 手続きに時間がかかる
とりあえず、日本の証券会社は日本から出ていくものに対して優しくないので、注意が必要です。そして、JICAではこれらのことはまっったく教えてくれないので、自分たち調べる必要があります。(多分、教えたら応募数が減るからかな?)
なので、できればJICAに応募する前に海外に行っている間、自分の資産はどうなるのかを調べておくとすごくいいと思います。
というか、派遣前訓練が終わってからだとほとんど時間がないです。できてギリギリ。
ちなみに自分は結局、時間が足りず赴任中のNISAは諦めました。資産形成は帰ってから頑張ります。ヽ(;∀;)ノ
一人でも多く皆さんの資産が守られることを祈っています。
ところで、話は全然変わるけど、海外移住系のYouTuberって(ひろゆき氏とか、オリラジの中田氏とか)NISAどうしてんだろ?めっちゃ進めてるけど、やってない?実は裏技がある?住民票を抜かなかったらできるとか?知ってる人がいたら教えてください!