【マラウイ】マラウイの病院研修で困ったこと・辛かったこと6つのこと【JICA海外協力隊】

Mazuka bwanji! どうもマラウイのムチンジで理学療法士として活動しているROMです。

今回はマラウイのKCHでの病院研修で困ったことや辛かったこと書いておこうと思います。

↑ここでも書いた通り、結構大変でした。反省とあわよくばたまたまここのページ足を踏み入れてしまったマラウイで理学療法士として活動する後輩隊員のヒントになればと思いながらメモしていきたいと思います。

1. 英語とチェワ語がわからなさすぎる

やっぱり言語の壁がキツすぎました。

病院に勤めるレベルのマラウイ人は英語がとても堪能です。普通に会話スピードが速い。おまけにマラウイ独特の訛りもあるため全然聞き取れない。

さらに英語とチェワ語が度々混ざる(超混乱する)

結局は私の英語レベルが低すぎるのが問題なんですが、何か言われたとしても理解があやふやなので行動に自信が持てません。

また、何か言いたいことや聞きたいことがあってもそれを伝えられる技量がないので、ずっともどかしさを感じていました。

また、患者とのやりとはほとんどがチェワ語なので一緒について行くセラピストと患者が何を言っているのか全くわからず、何を伝えているのか。何を訴えているのかがわからないためマラウイのセラピストがどういった感じで患者とコミュニケーションをしてるのか全然わからない。

そして、会話に入り込む余地がないため地味に孤独感を感じるというね。あー、今思い返してもきつかった。

2. 医療英語がわからなさすぎる

先ほどの英語の話と似てきますが、自分の医療英語の知識のなさを呪いました。

普通の英会話はまだその場の雰囲気やジェスチャー等で何となく意味を理解できることはありますが、医療英語は一問一答なのでわかないとマジでわからない。

かといって、医療英語を勉強しようにも量が膨大すぎる上に医療英語は他の英単語と違ってラテン語や他の言語元になっていることが多いので、覚えるのが地味にむずい。何なら他の言語を思ているような感覚。一朝一夕にはいきません。

こればっかりは、研修の中で1つ1つ覚えていきました。

ただ一つ言えるのは自分がよく使っていた単語や自分の分野の単語くらいは覚えておけばよかったなぁと反省しております。

3.カルテの字が酷すぎて読めない

マラウイのカルテ。ほんとに読めないんですよ。字が汚すぎて。

研修初日に「英語読める?」と聞かれ、内心むしろ話すより書いてあるもを読む方が得意と思いながら「読めるよ」と答えるとカルテを渡されました。

これがもう、びっくりするほど読めない!

英語が聞き取れないから、あわよくばカルテで読み取って理解すればいいやと思ってたのですが、見事に返り討ちにされましたね。

八方塞がりです。内心\(^o^)/オワタです。

初めは、英語じゃないのではと思いましたが、マラウイの人たちはちゃんと読んでますしね。

まぁ、たまにほんとに酷すぎてマラウイの人でも読めないこともありますが、なんでマラウイの人たちはあんなミミズ文字を読めるのか?謎すぎる…

4. マラウイの医療制度がわからない

マラウイの医療制度がわからない。というよりマラウイの就業規則というか流れがわからない。

これも研修をやって行く上で結構しんどかったです。

就業時刻もかなり曖昧なので、今は休憩なのか?もう帰っていいのか毎回曖昧で地味にストレスでした。

また、リハビリの対象となる基準もよくわかりませんでした。基本的に外来で来た患者をやるというスタンスですが、入院患者においてはリハビリを行う基準があやふやな感じがしました。マラウイでは入院患者に対して廃用予防のリハビリをしないのかな?それとも金銭的な理由なのかな?

もっと効率的なシステムを組めばもっと多くの患者にリハビリを提供できるに。

そもそも日本のように明確なリハビリ時間が決まっていないのも原因の一つなのかな?でもそれをいうと時間通りに行動するというマインドセットをセラピストだけでなく患者やご家族にもお願いしないといけないということになるから、結構難しいのもかもなぁ。この辺は小さい頃から教育で地道に馴染ませて行く必要があるんだろうなぁ。

うーん、結構マラウイの問題は他の色々な問題と芋づる式につながっているのでなかなか一筋縄にはいきそうにありません。

とにかく他にも色々ありますが、マラウイのルール(価値観)と日本のルールが違いすぎてかなり戸惑いましたね。

5. 自分の強みを活かせなかった

研修中は本当に私自身の強みが全く活かせなかったなぁと思います。

というのも、私は元々、老健出身のPTで大学卒業から一度も病院で働いたことがなかったため、整形が得意です!脳神経が得意です!心リハ、呼吸器リハが得意です!といった得意科目的なものがないんですよね。強いていうなら、「おじいちゃん・おばあちゃんのADL訓練は得意です!」といったぐらい。

ですが、KCHの実習では整形、脳卒中、呼吸器(ICU)、がん、熱傷、小児とほとんどがTHE HOSPITALといった内容で私は全く太刀打ちできませんでした。ほとんど学生時代の記憶を無理やり呼び起こしながら頑張ったという感じです。教えに来たのにむしろ学ばされることの方が多かったです。

あまりにも「この分野は経験ないよ」と言ってたので「何の分野なら経験あるの?」と何回聞かれたことか…

私の得意分野は生活期かつ老年期やねん!!って心の中で叫びつつ。自分の職歴を拙い英語で頑張って何回も伝えてました。

そもそも平均寿命が低いマラウイでは高齢者がいませんし、こちらのリハビリ(特にPT)はあまりADL訓練に力を入れていなし、予防的リハの概念もほとんどないので、まぁ私の強みはゼロでした笑

これ結構ショックなんだよなぁ。「ボランティアに来たのにオレなんやねん」って結構心の中で葛藤します。

なので、老健出身のセラピストは途上国でボランティをやるなら心しておいた方が良いですよ笑

6. ひとりになれる時間がほとんどなかった

研修期間中はずっとJICAのドミトリー暮らしでした。ドミトリーは頻繁に人の出入りがあるので一人になれる機会がほとんどないんですよね。っていうか無かったです。

ドミトリーは基本的に何でも揃っているので生活自体はしやすいのですが、その分プライバシー面はかなり劣るので一人の時間が好きな自分としては2ヶ月以上の集団生活はかなりしんどかったです。

特に研修で心身ともに疲れている時に一人になれないのは本当にきつい。

まとめな感想

言語・知識・生活面でも色々と大変なことが多かったですが、、、、大変だった…苦笑

とりあえず、もっと英語の勉強をしておけばよかなぁと。特に最低でももっと自分の職歴とか自分の得意な分野をちゃんと話せるようしておけばよかったなぁと反省しています。

各人の性格などにもよると思いますが、思ったよりもストレスがかかるのでストレス対策はちゃんと考えておいた方がいいです。はい